キリシタンの御朱印とは何でしょうか?

日本には古くから神社や寺院を参詣した証として御朱印を頂戴する文化がありました。
そもそも巡拝者が写経をして寺院に奉納することを納経といいましたが、その時に御朱印を頂戴していました。
現在は、納経せずに、寺社を参詣した証として御朱印を求める人たちが増えています。
御朱印は日本独自の文化ですから、神社と寺院から頂くのが当り前です。
ところが、天草では神社や寺院の他にキリスト教会の御朱印が頂けるようになったのです。
その訳は、実は天草では四国遍路と同じように昔から天草八十八ヶ所霊場巡りが行われていました。
﨑津には、天草遍路の霊場札所「普應軒(フオウケン)」という曹洞宗の寺院がありました。天草遍路の巡拝者は、普應軒に参拝したその足で、すぐそばにあるキリスト教会と﨑津神社にも自然な形で参拝をしていました。
その御縁から、2018年6月に潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産に登録されたことを記念して、﨑津の神社と寺院と教会の御朱印が発布されることになりました。
キリスト教の御朱印は世界で初めてのことです。そして、日本とインドとエルサレムという起源が異なる三つの宗教が一つとなった御朱印帖を発布するもの、世界で初めてのことです。
この御朱印には、人類の願いである恒久平和と、潜伏キリシタンが250年間毎日神様と仏様とキリスト様を拝んできた幸福への深い祈りが込められています。
それだけにこの御朱印を頂戴すると、大きな神仏の御加護を頂けます。